注文住宅の平屋建てを新築する場合には敷地にも幾分余裕がある場合が多いものです。最近は気候変動からか自然災害も多く起こるようになって来ていることを感じます。周辺環境にもよりますが、これらの配慮からは玄関部分は平地よりも幾分高い位置に設定するのも対策の1つになります。
そこで取られる方法には階段を上るとウッドデッキが貼られていてしかも居間からもこのデッキを利用することができるというものです。
庇の出は余り大きくとると台風に対して考慮する必要が出て来ます。そして上部には照明器具を取り付け、防犯面からはデッキの周囲に手すりを取り付けることになりますが手すりの材質やデザインによっても外観イメージも変わります。
このスペースには物置や自転車を置いたり、DIYのような日曜大工もこの空間で行うことが出来ます。高潮や洪水などが起こった場合にも高さがあるので被害を受ける確率は少なくなります。
隣地境界線の壁を立ちあげることでこれをコの字型の平面プランで中庭の1方の壁に見立てて利用することもできますし、平屋の間取りの内部に光庭を設けて明り取りとして活用することも出来ます。この部分は周囲からの視線にもじゃまされず、しかも中央部分に箱庭のようなものを作っておくと四方どちらの方向からもそれを鑑賞することが出来ます。
片流れ屋根は一番簡単な作りではありますが、これによって天井の高さを勾配に合わせることができ、割合に開放的な空間にすることが出来ます。そして水上側の北側などは明り取りの窓も設けることができて通気や換気も良くなります。
和風の屋根の場合は寄棟にして屋根の中央の頂部に明り取りを設けることで自然光が入って来るようになり、幾分省エネも期待できます。
又、屋根の一部に天窓をとることで明るい部屋にできますし、デザイン面からは明かりとりや換気を行う為にドーマー屋根を設けることもあります。
軒の出は深くすることで秋口からの太陽光の差し込みを防ぐことができますし、周囲からの視線を防ぐ役割を持ち全体的なイメージとしても高級感が出せます。
平屋は開放的になって外部からも良く見えることも多いもので、その場合にはエクステリア面で要所に立ち上がりの壁を設けたり植樹を行ったりしてバランスをとることも大切になって来ます。
雨仕舞の工事に注意さえ出来ればフラット屋根にするのもモダンな感じになり、芝生を敷き詰めたり樹木を植えることで見栄えも変わって来ます。
このように敷地と住宅部分の面積のバランスからもエクステリア計画と同時に進めて行くのが良いと思われます。